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活躍中のシニアインタビュー vol.38

「健康で、みんなと楽しく過ごしたい」
同窓会のような職場で、いきいき仕事に取り組む

大崎町シルバー人材センター会員
枦山 文子(ハゼヤマ フミコ)さん

大崎町シルバー人材センター枦山さんの写真

年齢 74歳
活動内容 甘藷(さつまいも)の皮むき
活動時間 8時間/日、10日/月

※ご年齢は2020年12月時点のものです

大崎町シルバー人材センター枦山さんの写真

高齢になってから働くことにはいろいろな不安が付きまとう。新しい仕事を覚えられるか、職場に馴染めるか、やったことがない仕事ならそれをこなせるか。同僚や先輩と仲良くできるだろうかという心配もあるだろう。退職後も気心が知れた人たちと定期的に会い、楽しくお喋りしながら時を過ごせれば最高だ。実際にそんな環境で働いているのが、鹿児島県曽於郡大崎町シルバー人材センターでサツマイモの皮むき作業をしている枦山文子(はぜやまふみこ)さん・74歳だ。枦山さんに今の仕事を始めることになった経緯や、コミュニケーションの取り方などについて話を聞いた。

お互いにフォローし合える、優しい人が集まる職場

枦山さんは鹿児島県曽於郡大崎町シルバー人材センターの敷地内にある作業場で、サツマイモの皮むき作業をする皮むき班の班長だ。朝は7時45分に作業場に入り、8時から仕事が始まる。勤務時間は8時間。1カ月のうち10日出勤している。

大崎町シルバー人材センター枦山さんの写真

皮むき班めいめいがサツマイモの入ったコンテナをもらい、そのコンテナのイモの皮が剥き終われば仕事は終わりだ。仕事が早い人は短時間で終わるが、不慣れな人やゆっくり作業をする人は時間がかかる。また、もらうサツマイモによってもかかる時間が違う。小ぶりなイモが多いとどうしても時間がかかってしまうし、コンテナ数が多い日もある。基本的に自分の分が終わったら帰ってもいいことになっているが、「自分だけ帰る人はいない」と枦山さんは語る。

「私のように作業に時間がかかる人は終わるのが遅いのですが、早く終わった人が手伝ってくれる。みなさん優しいですよ」

大崎町シルバー人材センター枦山さんの写真

謙遜してそう語る枦山さんだが、お互いをフォローし合い支え合う空気を作っているのは、枦山さんをはじめとした同じ職場の仲間たちだ。それぞれが周囲の人たちとしっかりコミュニケーションを取っている結果だともいえる。「早いときは16時くらいで終わりますが、小さなサツマイモやコンテナ数が多いと17時過ぎまでかかることもあります。でも、請け負っただけは終わって帰ろうねって」お互いに支え合いながらその日の仕事を片付けて一緒に作業場を後にする。安心して働ける職場だ。

大崎町シルバー人材センター枦山さんの写真

手のリハビリのつもりで始めたシルバーの仕事

枦山さんがシルバー人材センターで働き始めたのは13年前。それまでは地元の畜産企業でチキンの生産に携わる仕事をしていた。「ヒヨコのオスメスを識別したり、卵がヒヨコになるかどうかを調べたり、農場に納品するヒヨコを振り分けたり、そういう仕事をしていました」畜産企業を退職後、転倒したはずみで手を複雑骨折してしまう。リハビリのために通院していた病院で前職の先輩に出会い、リハビリでイモを握っていると話したところ、シルバー人材センターのサツマイモの皮むきの仕事を紹介された。枦山さんも仕事というより「リハビリになる」という感覚で始めたそうだ。

大崎町シルバー人材センター枦山さんの写真

そんな中、実際に作業場に足を運んでみるとそこには知った顔ばかり。畜産企業を退職した人たちが多く働く職場だった。「会社の卒業生が集まっているよう」と枦山さん。会う人会う人、「あら、あんたもね!」という感じだったと振り返る。さらに、手を複雑骨折したこと、そのリハビリ中であることから、周囲の人々が心配していろいろ手伝ってくれたという。それから13年。枦山さんは、班長を務めるまでになった。

「最初に、大丈夫だよとみんなが声をかけて気遣ってくれたからこの仕事が続いたのです」

自身を「おおざっぱな性格」と分析する枦山さんだが、この仕事は細かさ・正確さを要求されるという。丁寧にイモの芽を取り、指定された通りに切らなければいけない。「仕事として引き受けているのだから、クレームがくるようなことをしてはいけません。細かいところに気を使いながら仕事をしています」

気心が知れた人たちが集まる和やかな職場でも、引き受けたからには依頼主に満足してもらえるように。そう心がけながら仕事に取り組んでいる。

大崎町シルバー人材センター枦山さんの写真

仕事に来て、みんなと楽しく過ごし続けたい

ラッキーな偶然が重なっているようにも聞こえる枦山さんの環境。しかし、ただ幸運なだけでなく、枦山さん自身の人柄や周りへの気遣いがこの雰囲気を作り上げた部分も大きいように感じられる。

大崎町シルバー人材センター枦山さんの写真

例えば、枦山さん夫妻の趣味はドライブ。休日になると一緒に車に乗ってあちこちに出かけている。

「最近はもっぱら近場を探索することが多いのですが、ドライブ中に見つけた近隣のおすすめスポットを、仕事中の雑談のネタにしています。ミコちゃん、あそこは紅葉がきれいだったよ、とか言って」

積極的に周囲に話しかけ、コミュニケーションを取り続けてきたからこそ、今の職場の雰囲気が出来上がったのだろう。そんな枦山さんの夫も同じ職場でサツマイモの皮むきをしている。同僚でもあるおしどり夫婦だが、2人きりで家にいるより仕事にくるほうがいいと笑う。

「家にいてもなにもありませんし、2人で顔つき合わせてもおもしろくもないですし。だから仕事に来たほうがいいですよね」

大崎町シルバー人材センター枦山さんの写真

職場で仲間たちと冗談を言い合い、休憩時間には一緒にお茶を飲みお菓子を食べてくつろぐ。仕事場で過ごす時間は、生きる楽しみにもなっている。

「健康に気を付けてみんなと楽しく過ごしたいです。笑って過ごせる職場にいたい」

円満な家庭がありその生活が充実していても、仕事があって仲間と会えたほうがもっと楽しい。枦山さんは自分の人生をより楽しむため、夫と二人で同窓会のような職場に通勤し続けている。

大崎町シルバー人材センター

大崎町シルバー人材センターの写真

〒899-7305 鹿児島県曽於郡大崎町假宿1870

TEL:099-476-0202

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