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活躍中のシニアインタビュー vol.35

ここは人生の楽園。
「今」を大事にして、一緒にいる人たちと楽しく過ごす

社会福祉法人栄光会 職員
角田 ミヨ子(ツノダ ミヨコ)さん

社会福祉法人角田さん

年齢 74歳
勤務内容 陶芸教室の講師、園児への食育指導、「茶のん家」「来やん家」の食事づくり
勤務時間 7時間未満/日、4日/週

※ご年齢は2020年10月時点のものです。

社会福祉法人角田さん

鹿児島県肝属郡南大隅町にある「茶のん家」で「陶芸工房 陶夢(とうむ)」の講師を務めつつ食事を作り、週に1回は同町の「来やん家」で提供するうどん定食の準備を手伝っているのが、角田ミヨ子さん(74歳)だ。鹿屋市に自宅があり、週に4日、片道1時間かけて南大隅町に通っている。「今を大切にして生きるのが信条」という角田さんの人生を振り返りつつ、角田さんの「今」について語っていただいた。

いつか陶芸をやりたい、ふるさとで仕事をしたいという夢が叶った

「茶のん家」と「来やん家」は、どちらも社会福祉法人栄光会が運営する地域交流を目的とした施設だ。「茶のん家」は主に地域の高齢者が集い、コーラス教室や陶芸教室などを開催するほか、食事も提供している。「来やん家」には「ばぁばカフェ」というシニアが作る料理が食べられるカフェがあり、月に1回子ども食堂を開催したり、書道教室をしていたりと、幅広い世代が集う。その両方の運営を支えているスタッフの一人が、74歳の角田ミヨ子さんだ。

社会福祉法人角田さん

現在は鹿屋市に住む角田さんだが、生まれ育ったのは南大隅町の根占。学校を卒業して小学校の教師になると、鹿児島県内のいろいろな小学校で教鞭を取り、たくさんの子どもたちが成長する姿を見守ってきた。特別支援学級を任され、自閉症の子どもたちと過ごした期間もある。

社会福祉法人角田さん

そんな教員生活の中、図工部の顧問となったある夏休みに、角田さんは陶芸と出会う。図工部の研修で大崎に行き、大きな壺を作ったのだ。それ以来、また壺を作りたい思いを抱えながらあちこちに転勤し「いつか作れる」と自分に言い聞かせていたという。60歳で教員を退職し、その退職金で窯を買った。自宅で陶芸を楽しみつつ、陶芸教室をしようと考えていたときに、社会福祉法人栄光会の理事長であり昔からの友人でもある中村剛さんから「うちで陶芸教室をしたら」と誘われた。自分の故郷でもある南大隅町に何らかのかたちで関わっていたい、できれば南大隅町で働きたいと考えていた角田さんには渡りに船の誘い。陶芸教室を開くだけでなく、「茶のん家」と「来やん家」、両方の食事作りもすることになった。

社会福祉法人角田さん

毎日接するたくさんの人から元気をもらう、感謝の気持ちでいっぱい

角田さんの勤務日は週に4日。朝9時から仕事が始まる。鹿屋の自宅から「茶のん家」「来やん家」までは片道1時間かかるため、毎朝家を出るのは8時。それから6~7時間勤務し、また1時間かけて帰宅する。大変ではないかと尋ねると、角田さんはこう答えた。「働いてないといけないの。そういう人生なんでしょうね。休みの日は嫌なんです。家でじっとしていたら元気がでません。だから休みの日も出かけています」

社会福祉法人角田さん

アクティブに過ごす角田さんだが、忙しい日は疲れてしまうこともある。そういう時は、午後になって落ち着いたタイミングで、「若い人たちに目を瞑ってもらって」ちょっと横になって背中を伸ばすそうだ。冗談を交えて話しながらも、角田さんは話の中で何度も「ありがたい」「感謝することばかり」と繰り返した。「周囲に若い人がいてくださると、重いものを持ってくださるし、助けてもらうことも多いです。だから続けられる。ありがたいです」

毎週火曜日は、「来やん家」の「ばぁばカフェ」で80代~90代の高齢者が作るうどんを提供しており、角田さんはその食事作りもしている。角田さんが80代半ばのスタッフを「大変でしょう」と気遣うと、彼女は「いらっしゃいませという言葉を言えるのはここしかないよね」と答えた。客が来て「いらっしゃいませ」と言ってお膳を持っていく、それが楽しいのだと言う。

社会福祉法人角田さん

ここだったら、「いらっしゃいませ、こんにちは」と言ってお客さんを迎えられる。それが自分たちの元気になると話してくれるスタッフがいる。そんな話を聞くと角田さんも元気がもらえる。若い世代から助けられ、上の世代からは元気をもらい、店で迎えるお客さんは、角田さんが子どもの頃から知っている「地元のみんな」だ。健康に働け、たくさんの人と触れ合い、そんな毎日を角田さんは楽しんでいる。

考えても心配していても仕方がない、「今」を大事に楽しく笑って過ごす

陶芸の講師をしている角田さんだが、小学校で教鞭を取っている間は、陶芸をやりたくても時間的な余裕がなかった。「本格的に陶芸を勉強をしている人には笑われてしまうけれど」と前置きして、角田さんはこう話す。「私は遊びで、楽しんでやっています。そして、陶芸をやりたいという人が来た時に、一緒にワイワイ言いながらできることが私の生きがいです」

社会福祉法人角田さん

角田さんの陶芸教室に「やったことがない、初めて」という人が来る。そういう人が、「手が震える、全然できない」と言いながら、夢中になって作品を作り、喜びにあふれた顔を見せる。そういう場面に出会うと、「私が思っていたことがつながった」と感じる。

「ふるさとで働きたいと思ったこと、陶芸に興味を持って窯を買ったこと、理事長に誘われてここで教室をしていること、そして今があり、すべてつながっています。そのつながりがあることに感謝しています。ここで働けることは、私の生きがいです」

社会福祉法人角田さん

角田さんが大切にしているのが「今」だ。今は明日につながる。今をずっとつなげると1年になる。だから今を大切にしたい。その「今を大切にする」ことをもっと具体的にしていくと、「今一緒に時間を過ごしている仲間を大切にする」になる。「今を大事にしていって、今お会いできる方々とこうして過ごしていけたら、私はそれで幸せなんだと思います」

社会福祉法人角田さん

そんな角田さんでも、腹が立ったり悲しくなったりすることもある。けれど、切り替えが早い性格が幸いして、すぐに自分を立て直す。「横着な面があるからかも」とおどける角田さんに元気に生きる秘訣を聞くと、こんな風に答えてくれた。「考えても仕方ない、いつまでも心配していても仕方がないです。それを忘れて、今何をすればいいか。それが『今』なんです。今を大事にして、楽しく過ごして笑うこと。それが元気のもとです」

陶芸教室『陶夢(とうむ)』

社会福祉法人角田さん

〒893-2501 鹿児島県肝属郡南大隅町根占川北1896-3

TEL:0994-27-4000

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