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活躍中のシニアインタビュー vol.18

焦らず、力まず、欲張らず
体力と能力に合った仕事で社会のお手伝い

請負先 高良酒造有限会社
中禮 数則(チュウレイ カズノリ)さん

アクティブシニア

年齢 70歳
業務内容 焼酎の原料となるサツマイモの下処理
雇用形態 南九州市シルバー人材センター会員
勤務時間 3時間
勤務日数 約10日/月

※ご年齢は2019年12月時点のものです。

高良酒造の八幡田倉

南九州市川辺町にある高良酒造。日本の名水百選に選ばれた清らかな湧水を使ったかめ壺仕込み焼酎『八幡』『田倉』を生産している。
焼酎に欠かせないのが川辺の大地の恵み「サツマイモ」だ。下処理は南九州市シルバー人材センターから派遣されたシニアが行っている。
川辺町田部田に住んでいる中禮さん。高良酒造でのさつまいも下処理作業は3年目になる。中禮さんは県外で小学校の教諭を終え、故郷にUターン。2年の“充電期間”を経て、シルバー人材センターに会員登録した。「自分の体力と能力に合った仕事がしたい」と希望するシニアと企業にとって参考になるような話を中禮さんに伺った。

地元が誇る企業で働ける喜び

アクティブシニア

「ゴウンゴウンゴウン……」。収穫したばかりのサツマイモがコンベアーで運ばれていく。このサツマイモは焼酎の原料となる。
南九州市川辺町にある高良酒造。明治40年の創業当時から変わらないかめ壺仕込みで『八幡』『田倉』を生産している。
焼酎作りに欠かせないサツマイモの下処理は南九州市シルバー人材センターから派遣されたシニアが担っている。期間は9月から12月の4か月間、時間は朝8時から11時までの3時間。働いているシニアの1人が中禮さんだ。
「美味しい焼酎になれよ!」と想いを込めながら作業をしていると朗らかに笑う中禮さん。70歳という年齢にしては少し重そうなひと箱20kgのさつまいもをコンベアーに流し込む。本人いわく「フルタイムでは無理かもしれないけど、3時間という短い作業時間だから大丈夫」とのこと。

さつまいも黄金千貫

川辺町出身の中禮さんは神奈川県で小学校の教諭をしていた。
4年前に帰郷してしばらくは“充電期間”として、趣味にうちこんでいた。その趣味とは歴史探訪。南九州市にある200近い指定文化財を2年で踏破したというから驚きだ。しかしふと「何かをしたい」と思い、シルバー人材センターの会員登録をした。
「年を取っても何かしらを通じて社会に携わっていたいんですよね。それでシルバー人材センターからたまたま高良酒造を紹介してもらって。現役時代と全く違う業種で働いてみたいと思っていましたので毎日新鮮な気持ちでいられますし、自分の体力と能力に合った仕事をさせていただいています。充電期間も良かったですけど、今は今で生きる喜びや活力をもらえます」
それに「地元で働けるのが嬉しい」と語る。
「この辺りは小さいころ遊んでいた場所なんです。そこの高良酒造の裏道は姉の家に行くときの通り道でね。大きな犬に吠えられるのが怖くて走って通り過ぎていたけれど、まさかこの年になってその場所で働くとは思いもしなかったですよ。地域住民にとって誇りの企業で働ける。ありがたいことです」と笑いながら話す。

企業とシニアのニーズが合致

高良酒造高良武信さん

高良酒造有限会社 代表取締役・杜氏 高良武信さん

高良酒造有限会社代表取締役の高良さんは、会社とシニア従業員のニーズが合致していると考えている。
「うちで作っている焼酎は全てがかめ壺仕込みです。1日に仕込める量が限られてくるので、どうしても少量生産になります。そのため原料である芋の処理量は少なくなり、処理にかかる時間も1日3時間あれば完了する。普通の雇用でそういった働き方は難しい。そんななかシルバー人材センターにお願いして会員のみなさんにピンポイントの時間で働いてもらっています」
人は加齢に伴い必然的に体力や身体機能が低下する。フルタイムで働くのは体力的にちょっと…と思うシニアもいることだろう。それを可能にする働き方が短時間労働だ。地元企業で、自分の体力に合った仕事をしたいという中禮さんのニーズとうまく合致した。

アクティブシニア

休憩も楽しみの1つ。アットホームな空気で話に花が咲く。

転がる石になり続ける

さて、中禮さんが作業をする上で大切にしている想いがあるという。
「教師時代は『人』を育てていました。それが今は『もの』を作っています。何か共通している部分がある気がするんですよね。芋も個性がありますから、励ましたり呼び掛けたりして。『立派な焼酎になってたくさんの人を喜ばせるんだぞ!』と想いをこめて仕事をしています」
ものづくりの情熱を持って高良酒造で働いている中禮さんだが、それ以外にもシルバー人材センターからの派遣で川辺文化会館の管理をしている。高齢になってから新たな仕事をする上での心構えについて聞いてみた。
「働けるところで“できることをする”“お手伝いをする”という考え方でいいのではないでしょうか。出番がある、居場所がある、必要とされるということで生きがいがもらえるんですから。経験があるからといって年下の社員に先輩面をする必要は全くありません」
なにも肩肘を張って仕事をしなくてもよい。助けを求められたときにこれまでの経験を活かしたアドバイスを送ってあげればいいのだ。

アクティブシニア

中禮さんの今後についての展望をきいてみた。
「『転がる石には苔が生えぬ』という言葉があります。若い時分は転がるスピードが速く、いろんなところにぶつかったりもしました。今はだいぶゆっくりになりましたが、止まってはいません。転がるための手段の1つが仕事です。なので、出来る限り働き続けていきたいですね。
年齢が年齢ですから、焦らず、力まず、欲張らず、自然体で日々を過ごしていきます。今の仕事がきつくなってきたら、体力と能力に合った仕事を紹介してもらうつもりです」

『人生100年時代』といわれる昨今、「生涯を通じて仕事を続けていきたい」と意気込むシニアはどんどん増えていくだろう。中禮さんの言うように“ゆっくりだが確かに動き続けていく”ために「働くこと」を手段の1つとして選んでみてもいいのではないだろうか。

アクティブシニア

高良酒造有限会社

高良酒造

〒897-0214南九州市川辺町宮4340
TEL: 0993-56-0181

高良酒造

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